麻彦商店
「舞台は川越」というこの西武グループのポスターを、街で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
川越の様々な職人さんたちが集うこのポスターの中央を飾っているのが、川越中央通りの蓮馨寺並びにある、セイロ・蒸し器・竹製品・蕎麦打ち道具の専門店「麻彦(あさひこ)商店」さんの
3代目ご主人です。
大正7年の創業以来、セイロ・ふるい・裏ごし・曲げ輪弁当・曲げ輪おひつなどの製品を、古くから伝わる伝統的な技法を伝承して全行程を手作業で仕上げ、販売されています。
麻彦商店さんの作るセイロや裏ごし器は、その丁寧な手作業と使い勝手の良さから、名立たる料理人たちにも高く評価され、一流ホテルから特別注文を受けるほど。左の写真のおひつは
川越ブランド産品にも認定されています。
材料となるのは北海道の黒蝦夷松、奈良県の吉野檜。縫い合わせには丈夫な吉野の桜の皮が使用されています。松や檜はどこの物でも良い訳ではなく、厳選された物を使用しています。
作業されている最中にお話を伺ったのですが、
話をしながらでも手際良く、正確に作業されていました。本当に見事です。あっという間に木をなめし、切り、合わせ、縫う。職人の技に感服です。
修理も行って下さるとのことで、丁寧に使えばセイロなどは50年以上もつのだそうです。今修理を受けているセイロも昭和49年のものだというからすごいです。
手作業で丹精込めて作られたセイロや蒸し器を使えば、料理も楽しくなるし、道具に見合うよう、腕も磨きたいと思わせてくれる逸品です。
セイロや蒸し器以外にも、竹製品の種類は豊富ですし、蕎麦打ちに必要な道具も多数揃っています。長い時間居ても全く飽きないお店です。どんなものが良いか相談にものって下さいます。また要望に応じて独自の製品も作っていただくことが可能です。
ぜひ麻彦商店さんを覗いてみて下さい。きっと一生ものの道具類に出会えますよ。
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