江戸と平成の蔵造り
川越一番街、蔵造りの町並みは連続テレビ小説「つばさ」ですっかりおなじみのロケーションとなりましたね。
そこに明治26年の大火にも負けなかった江戸時代の蔵造りと、平成になってから造られた蔵造りが明治、大正、昭和を飛び越えて並んで建っているところがあることをご存知でしたか?
大沢家住宅と笛木醤油の蔵造りです。大沢家住宅は江戸は寛政4年(1792年)築の川越最古の蔵造りで、国の重要文化財に指定されています。
笛木醤油は「金笛」で有名なお醤油屋さんで、平成になって蔵造りを建てました。
素人目には一見しただけでは、いえいえ何度見てもどちらが年代の古いものなのか全く見分けが付きません。窓や土台など、ちょっとしたところでこちらの方が新しいかな?と思うくらいです。江戸の蔵造りは長い年月を経てもまったく色あせないくらいに精巧に重厚に造られ、平成の蔵造りは江戸の存在感に負けないくらいに見事に造ってあるということなのでしょう。
蔵造りは、それによって当時の川越商人の富や財力を示したと言われています。現代では蔵造りを建てる技術も少なく、その建築には莫大な費用が掛かるのだそうです。それを考えると江戸から続く蔵造りも、平成に造られた蔵造りも、どちらもそれぞれに素晴らしい建築物です。
こんなことを知っていると蔵造りの見方もちょっと変わるかも知れませんよ。ぜひ実際に江戸と平成の蔵造りを見比べて楽しんでみて下さいね。
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