夏の味覚!あんころ餅

夏の味覚「あんころ餅」皆さんは川越の夏の味覚である「あんころ餅」をご存知ですか?
富士見町にある冨士浅間神社で行われる初山(7月13日)を前後して、川越の和菓子屋さんには富士山に見立てたあんころ餅が並びます。

川越の初山にはあんころ餅を食べるという古くからの習わしがあります。夏場には日持ちしないお餅をついて、その貴重さを味わうと共に、真夏に向けて精を付けるために食べられて来ました。

あんころ餅

今では夏の暑さに負けないように土用の丑の日に鰻を食べたりしますが、夏場にあんころ餅を食べる習慣はそのずっと前から続いて来たものです。初山は新婚の夫婦や子供が産まれると初詣する日であるため、仲人や近親の方にも配られました。その由緒あるあんころ餅を求めて川越の和菓子屋さんを訪ねてみました。

道灌まずは川越市立美術館・博物館並びにある「道灌」。作る和菓子によって材料を変え、とても丁寧なお仕事をされる和菓子屋さんです。あんころ餅のもち米は山形産のものを厳選、小豆は栃木と北海道の皮むきの地小豆を使用されています。ブレンドして小豆の旨味を引き出すのだそうです。

道灌のあんころ餅

つき立てのお餅のモチモチとした食感に、滑らかなあんこがとても上品で、大きめにまとめられていて食べ応えがあるのですが、あまりの美味しさに立て続けに2ついただいてしまいました。6個入りで500円。

忠助本舗宝来家こちらは喜多院へ向かう西小仙波にある「忠助本舗宝来家」。季節の和菓子をこだわりを持って作っていらっしゃるお店です。つき立てのお餅のみで販売されているほど、お餅には特にこだわりがあります。

忠助本舗宝来家のあんころ餅

こちらのあんころ餅、さすがにお餅がとても美味しい。そしてこしあんとつぶあんの両方が3つずつ入っていて、どちらの味も楽しめるのが嬉しいです。6個入りで630円。

龍月元町川越市役所裏手にある「龍月」。茶道をたしなむ多くの方々が買い求めに来られるほど和菓子の美味しさには定評のあるお店です。パッケージの絵や文字が素敵なのですが、3代目のご主人自ら描かれたもだそうです。

龍月のあんころ餅

こちらのあんころ餅は一口サイズで食べやすく、たっぷりのあんこがあんこ好きにはたまりません。6個入りで500円。

初山の日にはあんころ餅も少しめかしこみ、パッケージが変わります。それだけ大切にされてきた行事であり、風習なのですね。

初山当日のあんころ餅(道灌)初山当日のあんころ餅(忠助本舗宝来家)初山当日のあんころ餅(龍月)

「龍月」のご主人いわく、あんころ餅は「涼風が出たら終わり」とのことですが、以上の3店舗では7月一杯は作られる予定だそうです。

福呂屋また、時の鐘隣の「福呂屋」さんでは、7月12・13・14日限定で、あんころ餅を作られるとのことです。どんなあんころ餅かいただいてみたいです。
老舗和菓子屋の「龜屋」さんでは7月13・14日の販売。
「くらづくり本舗」さんでも、牛皮とセットになったミニサイズのあんころ餅(200円)が販売されていました。
どのお店も初山当日に合わせた予約が可能とのことです。

初山当日に限らず、川越の伝統あるあんころ餅を皆さんもぜひ召し上がってみて下さい。鰻も良いですが、川越の夏は、「川越の夏の味覚あんころ餅」で乗り切りましょう。

お店データ
「川越菓舗 道灌」
住所:川越市郭町2-11-3
TEL:049-222-1576
営業時間:9:00~17:30
定休日:月曜日 (祝祭日の場合は翌日)※初山(7月13日)は営業
地図

「忠助本舗宝来家」
住所:川越市西小仙波町2-11-9
TEL:049-224-1584
営業時間:9:00~18:30
定休日:火曜日
地図

「龍月」
住所:川越市元町1-6-11
TEL:049-222-4955
営業時間:9:00~19:00
定休日:日曜日
地図

「福呂屋」
住所:川越市幸町15-1
電話:049-222-1103
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝祭日の場合、火曜日)
地図

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