川越の鋸職人

「鋸鍛冶」

川越には様々な職人さんたちがいらっしゃいますが、今回紹介するのは、手作り鋸(のこぎり)一筋157年の歴史を持つ「鋸鍛冶」の五代目で、凄腕職人の「伊藤 守」さんです。

手造り鋸手造り鋸


今の鋸は機械で生産されるため、硬さも大きさも型どおり、刃こぼれも速い、もはや使い捨てに近いレベルの道具になってしまいました。

ですが、本来の鋸は、使う人の使いやすい硬さ、大きさで作り、何度も刃を研ぎながら長く使い続けるもの。そんな古くからの伝統を継承する鋸の専門店が川越「鋸鍛冶」です。

五代目伊藤 守さん


全工程を手作業で仕上げる「鋸鍛冶」伊藤さんの鋸は、一番小さいものでも4日をかけます。その丁寧で精巧な鋸はお客様から高く評価され、テレビ、雑誌でも多く取り上げられるほどです。

鋸鋸を作る際、一番大事な工程は”焼き入れ”とのことです。
鋸の”焼き入れ”は普通の刃物と違い、両面を焼き入れた後、水ではなく、油に戻すのだそうです。油に戻す方が鋸の本来の柔軟性が出せるためです。

この”焼き入れ”は、まさに鋸に命を吹き入れる瞬間、と伊藤さんは話してくださいました。

火の加減、火から離すタイミング、刃物を油に戻すタイミングなど、ちょっとした変化でその鋸の性格が変わってしまうそうです。

2尺の鋸4尺の鋸

伊藤さんの「鋸鍛冶」では小さい鋸(2尺)から、大きい鋸(4尺)まで、様々なサイズの鋸を制作してます。

お客様の要望に応じて作って頂くことも可能です。

1メートル以上の鋸こちらで一番大きい鋸は?と尋ねると、1メートル以上ある鋸を見せてくださいました。こんなに大きい鋸があるとは本当に驚きです。

こちらは修理に出されている物で、今では鋸を修理できる所が少なくなったため、全国から依頼されます。

一生ものの鋸に出会いたいとお考えなら、是非「鋸鍛冶」五代目の「伊藤 守」さんに相談してみて下さい。

要望に応じて、ご自身に一番合う鋸を作ってくれますよ。

五代目「伊藤 守」さん「鋸鍛冶」
五代目 中屋滝次郎 正義 「伊藤 守」

住所:川越市石原町一丁目八番地六 地図(Google Map)
TEL:049-224-3200
e-mail:takijiro134@topaz.ocn.ne.jp
定休日:月曜日

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

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