川越おさつパイ

川越市立博物館並びの「川越菓舗　道灌」さんで販売されている「川越おさつパイ」(140円)。バターの香りとさっくりとしたパイ生地にさつまいも餡がマッチして、日本茶にもコーヒーにも合う一品です。こうしたさつまいも餡入り和風パイは、25年程前、銘「三芳野の里」で考案したのが最初で大ヒット、その後川越の和菓子屋さんがこぞって作るようになったとの事です。

その「川越おさつパイ」の製造現場にお邪魔しました。すっきりと整頓され、掃除の行き届いた清潔な仕事場に、パイの焼き上がる甘くて良い香りが立ち込めていました。ご主人が餡をパイの中に包み込んで行きます。

その丁寧でかつ手際良い仕事振りは見事です。焼く前はこんなに平たいパイですが、焼き上るとぷっくりと膨らんで、きつね色のきれいな焦げ目が付きました。

焼き立てを一つ試食させていただきました。中の餡は熱々でさつまいもの黄色が鮮やかです。パイ生地は何層にもなりサクサクに仕上がっています。やっぱりパイは焼き立てが一番か？と思いきや、こちらのパイ生地は、冷めても美味しく食べられるように、アップルパイなどの洋菓子に使うパイ生地とは違う作り方をしているのだそうです。個装され、店頭に並んでいる「おさつパイ」は一段と美味しくなっていました。

パイ生地のさっくりとした食感は変わらず、それでいてパイ生地もさつまいも餡もしっとりと落ち着いています。これがきっと洋菓子のパイ生地とは違うところなのでしょう。さつまいも餡の甘さも程良く、和洋菓子ながらあっさりといただけます。

パイ生地にさつまいも餡とは、やはり川越ならではのもの。川越土産にも、ご家庭用にも、
コレ、おすすめ！