お祭りの着物仕立て中

小杉和裁所

川越まつりの時には、お祭り関わる方々は、もちろんみなさん着物を着ます。
しかもその着物は町内ごとに違います。
そのお祭りの着物の仕立ての真っ最中ということで、三久保町にある「小杉和裁所」さんへ伺いました。

お祭り用に仕立て中川越まつりも近づく9月頃になると、祭り用の着物の仕立てが多数舞い込むそうです。
伺った時には元町二町丁目の着物を仕立てていらっしゃいました。
祭り用の着物は浴衣地と同じですが、下だけを合わせにしたりと、町内によっても着る人によっても違うそうですし、新しく祭りに加わる人や、今までの着物が古くなった人などの着物を仕立てるため、その数は町内によってまちまちだそうです。

仕立てられたばかりの新しい着物を着て祭りに参加するのは、とても気の引き締まる感じがするだろうと思います。きっと新しい着物が仕立てられるのを非常に楽しみにしてみなさん待っていらっしゃるだろうと思いました。

小杉亘さん「小杉和裁所」の小杉亘さんは、和裁士としてこの道40年以上の大ベテランの方で、「川越の街に着物姿を増やす会」の代表もされています。

お祭り用の着物を仕立てているところを拝見しながら、少し和裁や着物のことを教えていただきました。

着物を足に挟んで仕立てます和裁の場合胡坐をかいて、そして自分の足の親指に着物を挟み、仕立てていくそうです。
くけ台も用いますが、自分の足の指で挟んだほうが、力の加減など調節しやすいのだそうです。
小杉さんのように男性の和裁士が仕立てた着物のことを「男仕立て」というのですが、男性が仕立てた着物の方がしっかりとして細部までこだわって仕立てられているからと、それを好む方も多いようです。

小杉 亘さん着物は、手入れも着るのも手間が掛かるというイメージが強いので、着たいと思っても気持ちだけで終わっている方も多いのではないでしょうか?ですが「着たいと思ったらまず体験してみること」と小杉さんはおっしゃいます。
今はレンタルの着物など、気軽に着物に触れられるので、そういうものから始めてみて、着物の良いところも悪いところも知ってください、と話されていました。

着物は洋服とは違って何十年も前のものでも、何の違和感もなく着られるので、親から子へと受け継ぐことの出来るものです。
着物に親しむと「日本人で良かったときっと感じると思いますよ」ともおっしゃっていました。
川越まつりは着物を着るには絶好の機会です。祭りに参加しなくとも、見物に行くだけの方も着物を着て、「まつり」という日本の文化に触れ、その心意気を感じてみて下さい。

小杉和裁所
住所:川越市三久保町22-1(地図 Google Map)
TEL:049-222-4592

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

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