新河岸川河岸場跡
新河岸駅を降りて歩いて約10分、県道336号線、新河岸川に掛かる旭橋のたもとに江戸時代から昭和にかけて江戸と川越をつないだ舟運の船着場がありました。今では「河岸場跡」として整備され、その周辺は地元の方々の憩いの場となっています。
昔の清水が再現されていたり、周囲には日枝神社(子供の遊び場になっています)や舟運時代舟問屋だった「伊勢安」や蔵などその名残を見て取ることが出来ます。
その河岸場跡周辺を少し散策してみました。
川は大きく蛇行していますが、その上の土手は散歩コースに最適です。川越方面を臨むと仙波の方まで見渡せ、川越線が走っているのも見られます。
釣りをしている方々もいらっしゃいました。何を釣っているのかと岸の方まで降りてみると、ちょうど鯉が釣れたばかりでした。
60センチほどで、大きな鯉だと思ったのですが、これはまだまだ小さいほうなのだとか。天気のいい日にはこうして鯉釣りを楽しんでいるのだそうです。今はさすがに釣れた鯉を食べることは出来ないので、釣れたものは再び川に放したり、公園の池に持って行ったりするのだそうですが、昔はこの付近で採れた鯉を食べたりしたのだそうです。
「旭橋も今よりもっと低い位置にあったから、子供の頃は橋から新河岸川に飛び込んで遊んだものだよ」と生まれも育ちも新河岸というおじいさんが教えてくれました。
船着場跡から上福岡方面に歩くと、湿地のようになっていて、草をかき分けると、なんとそこにはせりが生えていました。
新河岸川で食べられるものが採れるなど露ほども思っていなかったので、嬉しくて、せり採りに夢中になってしまいました。短時間でこんなに採れました。スーパーで売っているものに比べると小振りで苦味は少々強いですが、ちゃんと食べられます。
船着場跡に行くと鴨が沢山でした。他の鳥もいましたが、鳥の名前に疎く名前が分からず残念です。
船着場跡の向かいは芝生になっていて、そこをそりやダンボールで滑ることができます。この日も子供たちが楽しそうに滑っていました。
河岸場跡周辺にはまだまだ多くの自然が残っています。毎年4月29日には新河岸川舟運も行われます。これからの季節は菜の花やたんぽぽやあざみなど、野の花が鮮やかに咲き、新河岸川に彩りを与えてくれます。以前ご紹介した「ポピー畑」も近くにあります。
休日など少し足を延ばして散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。きっと何か新しい発見があるかも知れません。
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