石原のささら獅子舞
4月19日、川越市石原町の観音寺の例祭「石原のささら獅子舞」が行われました。
雄2頭が雌1頭を奪い合うという獅子舞で、3頭の獅子にそれぞれ、悪魔除け・安産・子育ての願いを託し、1607年から演じられて来ました。埼玉県と川越市の無形民俗文化財に指定されています。
1634年に川越城主酒井忠勝がお国替えで現在の福井県小浜市に移る時、雄雌一対と演技者を引き連れて行ってしまったため、しばらくの間途絶えてしまいましたが、1709年に高澤町の井上家(現在は元町井上医院)が獅子一対を奉納し、復活しました。
今年はカゲの年ではありましたが、「ささら獅子舞」復活から300年に当たる記念すべき年でした。
井上家でも盛大に獅子舞が披露されました。観光客で賑わう菓子屋横丁の向かいとあって、多くの観光客が見物に訪れていました。
地域から選ばれた4人女の子「ささらっこ」の鳴らす竹楽器の伴奏と「天童」である男の子に先導されて獅子は舞います。
体を振り動かして2頭の雄獅子が争う場面は、非常に迫力がありました。争いが終わり、3頭仲睦まじく終演となりますが、見ているこちらもはらはらしたり、爽快感を味わえたり、とても楽しい獅子舞でした。
一端途絶えたとはいえ、400年以上も続く「石原のささら獅子舞」。これからも変わらず守り続けて欲しい文化財です。
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