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観光活性化を考えるなら
　　　　　観光協会を頂上団体に位置づけよう

観光はマチづくりの総仕上げといわれている。
それは社寺や町並み、史跡などの歴史や文化だけではなく、環境や交通問題、商・工・農の全般にわたる経済活動、さらには将来を展望した都市計画までも含めて考え、取り組むことが必要だからであろう。

観光問題を考えると、民間組織である観光協会を頂上団体として位置づけることが望まれる。行政主導では新鮮でダイナミックな事業を考え、実施するには限界がある。だいいち前例踏襲主義、消化主義、公平を建前とする行政マンでは市民が喜ぶ思いきった発想は期待できそうにもない。都市経営という言葉はあっても常に職責異動を気にして、親方日の丸体質が身にしみついた人たちに、売上とか利益を生み出す考えや姿を見たことがない。

民間団体の観光協会なら大いに展望が広がり期待がもてそうだ。ただし常勤の事務局長クラスには民間人が望まれる。それも経営経験のある人なら申し分ないところ。小江戸川越の観光活性化を考えるなら、まず官も民も観光協会を頂上団体として再認識することが重要になる。現状の協会は行政主導から民間主導への過渡期にあり総体的な体力不足が気にかかる。市が観光のマチづくりを本気で考えているとしたら、当面は人と金の両面からの強力な支援が不可欠ではないだろうか。
その上で市産業観光部と観光協会の役割分担と明確なスミ分けを進めたいところ。

市はビジョンにもとづいた大筋での方向づけを担当し、協会は実際の事業運営とソフト面に取り組むことがベターであることはいうまでもない。

記事：(や)