「つるし雛展」開催中

つるし雛展あとひき煎餅塩野さん2F「ギャラリー蔵乃茶屋かくれんぼ」では2月28日(日)まで、「つるし雛展」が開催されています。

つるし雛とは江戸時代から伊豆稲取地区に伝わる風習で、桃の節句の雛壇の両脇に対に吊るすものです。
また、裕福でなかった家庭では、雛壇の代わりに飾られていたそうです。

この展示では飯能や川越などにお住まいの方々総勢13名が作った作品が飾られており、ギャラリーに入ると、その彩りの賑やかさに感嘆してしまいます。

つるし雛展

吊るし雛に吊るされる題材となるものは沢山あり、そのすべてが、子どもの成長を願った縁起物です。たとえば猿っ子なら、災いが去る(さる)、フクロウなら「福」、「不苦労」と願掛けされており、一つ一つに意味があります。

もちろん一つ一つが手作りです。吊るされる縁起物の細工物は丁寧に手縫いされており、裏側までも細かに細工が施され、可愛らしいです。一つとして同じものがないので、見ていて飽きません。

つるし雛つるし雛の細工物

中にはしいたけや大根などもあり、それがどんな由来の縁起物なのか想像しながら見るのも楽しいと思います。

つるし雛展竹ひごの輪に中に1本、周りに7本吊るし、中には3個か5個の縁起物の細工物を、周りには7個縫いつけるのが基本ということだそうですが、そのバランスを取るのが非常に難しいのだそうです。

昔から娘の成長を願って、母や祖母が心を込めて作ったものだそうで、そうした願いが込められていることを、細工物から感じられると思います。

現在ではつるし雛は、一つ15万~20万ほどするそうで、なかなか手の出るものではないですが、こうして縁起物ばかりを眺めていると、どんどんわくわくしてきますよ。
本当に見事ですので、ぜひご覧下さい。

「つるし雛展」

~ギャラリー蔵乃茶屋かくれんぼ~つるし雛展
日時:開催中~2月28日(日)※好評につき延長致しました。
   11:00~17:00(最終日は16:00まで)
   ※水曜定休日
会場:あとひき煎餅塩野2F
   ギャラリー「蔵乃茶屋かくれんぼ」(地図)
問い合わせ:TEL 049-222-2794(あとひき煎餅塩野)

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

この記事に寄せられているコメント

この記事に寄せられているコメントはありません。

コメントを投稿する