創作人形展開催中

ただいま、あとひき煎餅塩野さんの2F「ギャラリー蔵乃茶屋かくれんぼ」とカフェエサーゴノさんの2Fの「ギャラリー野守」の2会場で「お帰り 福田朝子創作人形作品展」が開催されています。
【蔵乃茶屋かくれんぼ 9月30日(木)まで】
【ギャラリー野守 9月21日(火)まで】

「蔵乃茶屋かくれんぼ」では15点、「ギャラリー野守」では40点の計55点が展示されています。


作者の福田朝子さんが創作人形を作り始めて今年で30年、お子さんに服やおもちゃ用の人形などを手作りされていて、お子さんのためにしていたその作業を全部1つの形として活かせるものはないかと思っていたときに、この創作人形に出会ったのだそうです。

どの人形も、人間のしぐさや表情などが本当によく捉えられていて今にも動き出しそうで、人形が生きているように錯覚にしてしまいます。
それほどまでに人間の動作を人形に移し込めるのは、よほどの人間観察が必要だと思ってしまいますが、福田さんの場合は、身近な人や出会った人の印象が心に強く残るのだそうです。人と会って1対1で話をすることや、身近な人に興味を持てることが創作の力になると福田さんはおっしゃいます。

一つの作品を創るのに約2ヶ月半を費やし、1年で出来る作品は5点ほど。
全角度から入念にチェックし、時間と手間を掛けて創られた人形からは、人形に対する、そして人間に対する福田さんの優しい愛情が感じられます。
ですから福田さんの人形を見ていると、こちらも穏やかな気持ちになり、自然と笑みがこぼれてしまいます。

福田さんが人形を創作するときには、まず、最初に題名を決めるのだそうです。好きな言葉を集めて、そこからどんな人形を創作しようか考えるとおっしゃいます。
その言葉から連想されるのはどういうシチュエーションか、どんな服を着させるのがいいか、表情はどんな表情が合うかなど、言葉と人形が一致することがとても大切だと話されます。

例えば「寒さが友達」という題名の人形があります。
その題名の通り、寒さを友達として楽しんでいるようなそんな印象を受けます。
この題名が「寒さは・・・」や「寒さも・・・」というようにたった一字違っただけで、また別のシチュエーションが生まれ、全く違った人形となる、福田さんはそうおっしゃっていました。

題名と作品を見比べると、作品だけを見るのとはまた違った楽しさを味わえます。うん、うん、と納得できるものや、滑稽に感じられて思わず噴き出してしまいそうになる作品など、本当に見ていて全く飽きません。


福田さんの作品は、人が持つ郷愁とか懐かしさとか、心で記憶している大切なもののどこかに必ず触れるのです。それが心をとても温かくさせてくれます。

作品の抜かりのないきめの細かさ、綿密さ、精度の高さはもちろんですが、ぜひ実際にみなさんの目で作品をご覧になって、自分の心の記憶に触れる作品に出会ってください。

「お帰り 福田朝子創作人形作品店」
~ギャラリー蔵乃茶屋かくれんぼ~
    ~ギャラリー野守~

【第一会場】
日時:開催中~9月30日(木)
   11:00~17:00(最終日は16:00まで)
   ※水曜定休日
会場:あとひき煎餅塩野2F
   「蔵乃茶屋かくれんぼ」
住所:川越市仲町9-9(地図)
問い合わせ:TEL 049-222-2794

【第二会場】
日時:開催中~9月21日(火)
11:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:カフェエサーゴノ2F
    「ギャラリー野守」
住所:川越市仲町10-13(地図)
問い合わせ:049-222-286

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

この記事に寄せられているコメント

この記事に寄せられているコメントはありません。

コメントを投稿する