田中屋

田中屋ノスタルジックな雰囲気が漂う田中屋。ここは明治18年から飴を作っていた工場を改造して作られたお店です。建物は町屋の風情が残り、飴を冷やしていた大きな作業台はテーブルとして利用されていたり、天井にはベルトコンベアや電気線が今もなお残っています。その時代を知らない人でも、なぜか懐かしさを感じるお店です。


少し前までは、昭和のおもちゃなどの展示コーナーもありました。今は残念ながら展示コーナーは休業中です。田中屋では昔の駄菓子屋グッズやアンティークのぶりきのおもちゃの商品がたくさんあります。オリジナル商品も豊富です。和菓子製造の道具・ラクガン用の木型なども飾ってあります。貴重なお宝もいっぱいあり、博物館に来たように感じます。
オリジナル商品オリジナル商品の「芋ラーメン」、「芋うどん・そうめん」、「芋コーヒー」、「芋紅茶」、「紫芋のソフトクリーム」などお芋を贅沢に使った商品がたくさんあります。芋好きな方にはたまりません!冬には「芋ラーメン」が良く売れ、「芋そうめん」はお中元商品として人気で、毎年予約が入るそうです。お芋以外にも「もんじゃまん」、「ほていだんご」もあります。

自分のおススメ商品をいくつかご紹介いたします。
まずは「芋コーヒー」。これを聞いて普通に想像すると、おいしいのかな?と思ってしまう組合せですが、これ実に美味しいですよ!味は普通のコーヒーでお芋の味はあまり感じませんが、香りはお芋なんです!そのミスマッチというのか、不思議な感覚に心を奪われます。口に入れて鼻で軽く深呼吸をすると、お芋の香りが口の中で「ふわぁ~」と広がるんですよ。想像しただけですごく新鮮で不思議な感じでしょ?味はもちろんですが、香りで楽しむ感じですね。これは本当に、ここでしか味わえないので皆さんもぜひ味わってみて下さいね。

もんじゃまん続いては「もんじゃまん」。一見「えっ、中華まんにもんじゃが合うの~?」って感じでしたが、この組み合わせは意外が意外、イケます!ホクホク~の温かいもんじゃまんを半分に割ると、中にたっぷり詰まったもんじゃが飛び出しそうなくらい。食べると口の中いっぱいに旨みがジュワーっと広がり、と~ってもジューシーです。とにかく一言では表現できないくらいの美味しさです。

ほていだんご次に「ほていだんご」。これもかなり美味しいです。このおだんごの名前の由来は、菓子屋横丁の隣の養寿院に祀られている布袋様のふっくらぽっこりしているお腹に似ていることから付けられたそうです。だんごは炭でしっかり焼いた後に、みそをたっぷりと塗り再度焼いてくれます。なので、外がカリッとして中がふわっふわ。濃厚のみそのほんのりした甘みが最高です!一度食べたらやめられない、忘れられない味です。これは食べないと絶対に損ですよ!!
駄菓子も少しご紹介いたします。

大人買いコーナー田中屋では、子供のための10円コーナーや大人のための大人買いコーナーがあります。大人買いコーナーでは、ビッグサイズの駄菓子が置いてあり、入店して1番先に目が行きます。マニアは、食べ終わったら空いた大きな袋に新聞紙を詰めて、部屋に飾っているほどだそうです。



カップコーナーそして、大人と子供が楽しめるカップコーナーもおススメです。大、中、小のカップがあり、好きな大きさのカップに好きなお菓子を入れるのですが、カップの大きさによって値段が異なります。そのカップにはいくらお菓子を入れても値段は同じです。お店の方がこのカップコーナーはその子供の性格が出て、とても面白いコーナーなのよ、と笑顔で話してくれました。話を聞くと、子供によってカップに少ししか入れない子や、溢れてしまうくらい山盛りに入れる子や、お母さんと一緒に来ている子は「もっと入れなさいよ!」となぜか怒られながら入れている子供など、様々な子供がいて面白いそうです。少ししか入れていない子供には、もっと入れたら?と声をかけてあげるそうですが、「もういいです」と言うそうです。性格が出るこのコーナーで、あたなはどのくらい入れますか?

ベーゴマ1番人気の商品は何ですか?と尋ねると、大人にも子供にも外国人にも人気なのが「ベーゴマ」だそうです。大人にも子供にもというのは、時が過ぎても魅力のあるおもちゃだからだと分かりますが、外国人にも?!というのはビックリしました。話を聞くと、ベーゴマに記されているイニシャルが気に入って自分のイニシャルのベーゴマを探して買われていくそうです。なるほどですね!さすがに外国人は見るところが違いますね。

リングキャンディ他にもたくさんの面白い商品があります。田中屋は芸能人もよく来るお店で、たくさんのサイン色紙が飾られていました。あのドリカムも写真と色紙があり、何を買いに来たのですか?と聞くと、リングキャンディを買いにわざわざ来たそうです。リングキャンディとは、指輪型の飴で、指に付けていつでもペロペロなめられる飴です。赤色のストロベリー、黄色のレモン、青のサイダーの3色3味があり、形はダイヤモンドカットとハートがあります。ドリカムの吉田美和さんは赤のハート型、中村正人さんは青のハート型を指に付けての記念写真が飾られていました。


最後に1番すごいことを教えちゃいます!ナント!田中屋さん、サザエさんのオープニングに出たんですよ!!これはすっごいですよね!店主もテレビ局の方がいつ取材に来たのか全然知らなかったそうです。が、サザエさんに出ていたので慌ててテレビ局に問い合わせをして、漫画の原版を送ってもらったそうです。


見て、探して、味わい、感動する田中屋で、あなたも時代をタイムスリップしてみてください。

田中屋
お店データ
住所:埼玉県川越市元町2-7-7
電話番号:049-222-1327
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業)

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

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