小川菊(おがぎく)

うな重小川菊さんは川越の鰻屋さんでは1、2を争うくらい超有名なお店です。
営業時間は11時30分から19時まで、定休日は木曜日と聞いていたのですが、営業日であるはずの営業時間内にお店の前を通っても、いつも「準備中」に出くわす・・・私のタイミングが悪いのか何なのか・・・そんなことが重なると、食べたい気持ちもどんどん募る。
そしてとうとうこちらの鰻、頂いてきました!


天井大正浪漫通りに位置するこちらのお店、創業はなんと江戸後期!現在のご主人は7代目だそうです。現在のお店は大正時代に建てられたもので外観も店内も大正レトロな面影を残しています。築80年以上にもなる3階建てのその建物は川越市の都市景観重要建築物にも指定されています。神棚の上にある「雲」、神棚の上が部屋だったり足の踏む場所になっていると張られるものですが、年季入ってますね。


柳川上鰻重(2100円)と特上鰻重(2500円)を注文。そして鰻を待っている間に、柳川で一杯・・やってしまいました。この柳川、どじょうが「えっ?うなぎ?」と思うほどふっくらで全く臭みがありませんでした。どじょうの臭みが苦手な方は多いと思いますが、こちらの柳川なら食べられると思います。


うな重柳川から待つこと数分で鰻重の登場です。
タレに絡まった肉厚のうなぎに程よく焼き色が付いてつやつやです。見た目からしてふっくら柔らかいことが分かります。
これは期待できるぞ!と思いながら頂いてみると、見た目通り、鰻はふわふわで溶けてしまいそうなくらい柔らかい。あっさりでもなくこってりでもない脂の乗りで丁度良く、臭みもなし。丁寧に蒸され、下処理もきちんとされているのだなぁと思いました。


うな重タレは甘めの味付けです。甘めの味付けが好み、辛めの味付けが好みと、これは嗜好の違いで賛否両論あるかと思います。しかしながら鰻自体は文句なしです。


p64お吸い物には鰻の肝が2つ入っていました。肝吸いには肝が一つという鰻屋さんが多い中で、これは肝好きにとっては嬉しい限りでした。だってたった一つじゃ寂しいじゃないですか。ただ、こちらには肝焼きがありません。もしかしてここに2つ入れてるからかなあ・・・と想像すると、肝吸いよりも肝焼きが好きな私は、肝吸いに肝1つと肝焼きあり、肝吸いに肝2つと肝焼きなし、どちらがいいか・・・微妙・・・でした。


小川菊店内私が伺った時には、店内に4、5人待っているお客さんがいるだけで、10分くらいで席に着けましたが、その後次から次へとお客さんが入って来ました。少人数だと相席になることもあるようで、私も二人で行ったため、次に来たお客さんとの相席となりました。
待っている方が沢山いたり、相席になってしまうと、急かされてるみたいで気が気じゃないという方もいらっしゃると思いますが、大繁盛店なんだから仕方ないと割り切れば、それはそれで気持ちの問題だろうと思います。
ちなみに相席になった中年のサラリーマン風情の方々は、「特上鰻重ご飯大盛りで!」と注文していらっしゃいました。お店の方とも仲が良く常連さんのようでした。
お客さんの中には川越のマップや埼玉県のガイドブックを手にする観光客も多いですが、足繁く通う常連さも大切にするお店なんだと思いました。
私もお店の前を通って、「営業中」の札であったなら、また伺ってみようと思うのでした。

のれんお店データ
小川菊
住所:川越市仲町3-22
電話番号:049-222-0034
営業時間:11:30~19:00 売り切れ次第閉店
定休日:木曜日・不定休あり
※連雀町から仲町へ向かう通りに駐車場が3台分ほど

古き良き小江戸川越の街並みを探索してみませんか?

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