観光客年間1,000万人計画
川越市長が目標に掲げている観光客年間1,000万人計画だが、その数のレベルがどんなものなのかを少し考えてみた。
皆さんも結構行ったことがあって比較しやすい場所(系統はかなり違うが)として、東京ディズニーリゾート(TDR)を挙げよう。
TDRは、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)が代表的な集客施設であることはご存知かと思うが、この2施設を併せた2007年の年間入場者数は2,542万人で、営業日数は1年間で366日ということである。
年間366日?・・・1年間休み無し?知らなかった。営業時間は、朝8時から夜10時まで(季節などで変わるそうだが)。駐車場は2施設と臨時併せて20,000台分確保されているということ。なんだかすごいスケールの話になってきた。
そして行った人ならわかると思うが、とにかくいつも満員状態。
1年間毎日休まず12時間以上営業して、常に満員状態のTDL、TDSを併せた入場者数の約40%を川越市は実現しようというのか?・・・なんとも恐ろしい話である。
実現できる出来ないはまあ置いておき、もし実現したらどうなるのか?と想像すると・・・
今の一番街や菓子屋横丁などは1年中「川越まつり」状態。喜多院界隈や川越城本丸御殿界隈も常に人で溢れ、どこのお店もいっぱいで朝から晩まで行列。もちろん町中を車では絶対走れないから、市街地は何時でも全て歩行者天国に!そんな感じだろうか?
ちょっと非現実的な話である。
今年川越は、3月から放映開始された「つばさ」の主舞台となる。
この勢いを活用し、もし本当に観光客年間1,000万人を実現しようとするならば、まず一番街や菓子屋横丁、喜多院界隈、川越城本丸御殿界隈以外の埋もれた観光スポットを整備しなければならないが、その他にも道路整備や景観の改善などなど、やることだらけ。
しっかりした観光都市「川越」の未来図が必要不可欠だと思うが、それは描かれているのだろうか?
記事:纐纈
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