池田屋

焼き団子明治13年~昭和50年頃までは貝の木型を使って飴を作ってた飴屋さんだったそうです。
元々は、おばあちゃんがお団子屋さんを始め、昭和62年に店主が定年後、手伝い始め、現在のお団子屋さんになったそうです。



池田屋さんのこだわりは、全て手作り。機械は一切使わない。そのため仕込みは、な・なんと朝の4時半ごろからやるそうです。
米粉100%を使用。それと、長年の勘で作る秘伝のタレは他ではマネのできない、絶妙な分量で作られる自慢のタレです。


おすすめ商品は、焼き団子はもちろん、芋団子(夏期はお休み)、春になれば桜も人気。
池田屋さんのお団子は、一度冷めてもレンジで2分温めれば再びやわらかくなるのが自慢です。


女性に人気なのはさっぱりとした紫蘇と、ちょうどいい甘さの芋あん。男性に人気なのはやはり、あんこ。学生に人気なのはいちごだそうです。

一度冷めても温めれば再びやわらかくなるので、お客さんの中には、北海道へ嫁いだ娘さんに送る方もいるとか。雑誌にも多数紹介されています。

元祖はおばあちゃんだからと、おばあちゃんが笑顔でお団子焼いてくれました。とても元気でかわいいおばあちゃんはなんと、88歳だそうです。「えっ!?本当ですか~?」と思わず大声を出してしまいました。それぐらい元気で明るいおばあちゃんでした。きっと、この元気の源は団子パワーですね!と話しました。


「お客様が来てくださるから本当に有難いんです」と言いながら、焼きたてのお団子を快く出してくれました。「こっちに座ってゆっくり食べていって」と、椅子を出してくれて、温かいお茶までご馳走になりました。お団子をいただく前に、お店のみなさんの優しさでお腹がいっぱいになりました。

店内に香ばしい香りが漂う中、優しさのつまった手作りのお団子をいただきました。一口噛むと、抵抗感があるくらいしっかりと弾力のある団子に醤油ですが、火を通す事により一段と風味が増し、口当たりも良くなり、さらに炭火で少し焦げた所が噛んだ時の程よいアクセントになり口の中いっぱいに美味しさが広がります。団子にしょうゆを付けて焼いただけのシンプルな団子ですが、シンプルゆえに味がはっきりと解りました。

特に硬さが柔らか過ぎず、それでいて硬くもなく噛んだ時にしっかりとした感触を得られるのも良いです。独特の食感は、これぞ米粉100%の歯ごたえなのだ!
タレも色が濃く、味もしっかりしみこんでいて、コクがあり、それでいてさっぱりしています。焼き団子以外のあんこ、芋、紫蘇、いちごなども団子に溢れるほどあんが盛られています。どれもお団子にぴったり合っていて本当に美味しいです。一度食べたら忘れられない味とはまさにこのことですね。

取材中、お店の前に車がとまりました。すると、中から「お団子5本お願いしま~す」と、常連さんのようです。おばちゃんもお店の中から「は~い。今持っていきま~す」と笑顔。サッサと準備して車へ。取材の日はあいにくの雨。こんな日は、ドライブスルーの出来るおいしいお団子屋さんは有難いですね。これもお店の方が笑顔で受けてくれるから実現するのですね。

お店の前には、おばあちゃんが広告で作ったゴミ入れが。おばあちゃんの優しさがエコにつながっています。「広告をいっぱい捨てちゃうのもったいないからね~」とおばあちゃん。「家でも使いたいわ」と、持って帰られるお客さんもいるそうです。



お店の外に下がっていた面白い札も見つけました。「春夏冬中」ん?・・・これは一体何と読むのか、みなさんわかりますか?なんで秋がないの?実はこれ、秋がないから「あきないちゅう」=「商い中」って意味の札だそうです。なるほどですよね~。うまい!こんなちょっとしたところでも楽しませてくれますね。

ここで少し裏話があります。2009年3月30日から放送予定の連続ドラマ「つばさ」に、なんと、池田屋さんの店主が出演するそうです。詳しくは池田屋さんで美味しいお団子を食べながら聞いてみて下さいね。

取材を終えて帰ろうとすると、「これ持っていって」と、たっくさんのお団子をお土産にくれました。取材中にもたくさんご馳走になったのにお土産まで・・・。私たちは恐縮してしまいました。

お店の方々の優しさのたくさんつまったお団子をみなさんもぜひ食べてみて下さいね。きっと優しい気持にしてくれますよ。

「昭和の味、しっかりした本物の団子が食べたい人にはおすすめの一品です!」
とにかく、もっちりと弾力のあるお団子なので、出来立ての熱々を食べるのことをおすすめします。

池田屋本店

お店データ
住所:350-0062 埼玉県川越市元町2-7-4
電話番号:049-223-0354
営業時間:10:00~17:00
定休日:毎週月曜日

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